小学3年生、冬。



お母さんは夜仕事に出かけていて

ひいおばあちゃんと一緒に毎日

寝ていた。



「優愛ちゃん。
寂しくない?」


ばぁちゃんは優しくあたしに問いかける。


「寂しくないよ!
優愛元気だもん。」



「そうかい。
優愛はパパいなくて寂しくないかい?」


「うん!
だってパパは遠いところでお仕事してるんでしょ?」



ほんとにほんとに今までずっと信じてきた。

パパは絶対帰ってくるって。

なんの根拠もないのに

馬鹿みたいに4年も信じてた。