滝本くんのHPが10を切りました。


はっ!!いつの間に自分の部屋に!!!っていうか今までの全部夢落ちとか…………。




ガバッと勢いよくベッドから起き上がった私は、急いでカバンの中をあさりスマホを取り出すとすぐに電話帳を開いた。




タ行まで一気にスクロールさせると、見つけた、“滝本潤”という文字。




ゆ、夢じゃない…………。





滝本くんの連絡先が、私のスマホの中に…………。




「~~~っ、っ……!!!!」




声にならない興奮を落ち着かせようと、勢いよくベッドへとダイブする。





どうしよう!!どうしよう!!!どうしよう!!!!




滝本くんの連絡先が私のスマホの中に!!!!




ニヤニヤと顔を思いっきり緩めながら、何度も電話帳にある“滝本潤”の文字を見返す。




その時少しだけ開いたドアの隙間から、“ニャー”と鳴きながらパンが入ってきて、そのまま私のベッドへと飛び乗ってきた。




気分が最高潮に達している私は、




「パンちゃん!!!よしよしよし!!!パンちゃんんん!!!」




と言ってパンをこれでもかというくらいに撫でまわした。