中を覗いてみると、そこには購買に売ってあるコッペパンがあった。 それを見た私は、滝本くんの言葉をやっと理解した。 「あ、あぁ、猫のところ?」 私がそう言うと、少しだけ頷いた滝本くん。 「別に、嫌なら無理しなくてもいい」 袋を手に教室の出口へと向かう滝本くんに、 「い、一緒に行ってもいいの?」 と聞くと、少しだけこちらに視線を向けたあと 「あぁ」 と小さくうなずいた。 どどどど、どうしよう!? もしかして、もしかして、二人き―—————……