「まぁ、ライバルは多いだろうけど私は菜乃香を応援するよ」
頑張って。
そういうと蘭ちゃんはすでに食べ終えたお弁当箱を片付け始める。
ら、蘭ちゃん早いっ!!
慌てて残りのおかずを口に運ぶと、ゆっくりでいいよ、と言って蘭ちゃんはスマホをいじりだした。
ふふふー、蘭ちゃんは優しいなぁ。
ニヤニヤしながら蘭ちゃんを見ていると、
「なに?」
と少し眉根を寄せて言った。
「ううん、蘭ちゃんと幼なじみでよかったなーって」
そういうと蘭ちゃんはより一層眉根を寄せてそっぽを向いた。
あ、これは照れちゃってますな。

