だけど寒いその日電車が一緒だった。 俺が乗ると桜はもう乗っていた。 『あ。噂の女の子だ』 それくらいに思っていた。 その子は優しかった。 おじいちゃんに席を譲り 泣いてる子供を笑わし 道に迷っている女性に一生懸命説明し 小さな花を見つけて座り込んでふわっと笑う。 そんな君に恋をした。