「梨咲さん?」 梨咲とは私のお母さんの名前だ。 「うん。挙動不審だった。 ただ食事に行くわけじゃなさそう…」 「あははー!梨咲さんわかりやすいもんね! もしかしたらお見合いとかじゃない??」 「まっさかぁ!!」 この時は少しはお見合いかと思ったが、 そのお見合いがまさかもう決定事項だなんて思いもしなかった。