「だーかーらー!春休みに約束しただろっ、おまえら友達出来ねぇぞ!学校では我慢しろっ」
はっ!
そうでした。
春休みに三人でした約束ーーー
「「「学校ではイチャイチャ禁止」」」
確かに、中学の時みたいに廊下でぎゅってしてたら、周りの人も話しかけづらいもんね…
「洸紀くんって優しくて、頭よくて、心配症で…おじいちゃんみたい」
「おじいちゃん?!せめてお父さんだろひかる?!お兄ちゃんポジションはもう望まないから、せめてお父さんと言ってくれひかる!」
「わたしお兄ちゃんいないよ…」
ごめんね…と続けると、
「いや違うひかる!いないのは知ってる!俺をおじいちゃんみたいじゃなくて、お兄ちゃんみたいな存在だと思ってほしいというか…!」
「洸紀、ひかるちゃんの視線独り占めずるい」
洸紀くんを見ていたわたしの視界に、ひなたくんが写り込む。
こんなかわいいことを言われたら、キュンとしないわけがない。
「ひなたくんかわいー…」
