「ひなたくんっ」



わたしの声に、歩く足を止め、ふり返る彼。



「あ、ひかるちゃんだ。なに〜?」



彼の笑顔に、胸が高鳴る。


ふわふわで明るい色の髪の毛、159cmのわたしより、10cmも高い身長。

白い肌には、ニキビひとつない。




「あ、えっと、用事はなくて…ひなたくんが見えたから…」


大きな瞳で、ぱちぱちとまばたきをするひなたくん。



「…なにそれ〜、すごいかわいい〜…」



少し顔を赤らめたひなたくんに、ぎゅっと抱きつかれる。


「…ひなたくんもかわいい〜…」



ひなたくんの口調をマネして言う。