「はぁ~。」
朝、学校に向かう私の足どりは重かった。
「めぐちゃんきもい~死んで~。」
後ろから、またいつものように、登校班の後輩が悪口を言ってくる。
『うるさいなぁ!』
いつもの事だから、私はなんも気にしないで歩いていた。
ドン!!
後ろを歩いていたまだ1年生の男の子がぶつかってきた。
「大丈夫?」
私の言葉に答えずそのこはうつむいていた。
この子が私にぶつかってきたのは、後ろにいる性格の悪い後輩がおしたせいだ。
私はいいが、この子が怪我したら大変だ。
「ちょっとやめなっていつも言ってるでしょ?!」
私が怒っても笑っている。何てやつだ!
私は
その子が怪我をしないように、たまに後ろを見たりしながら歩いた。