「寒いわね」ふと背後から声がした。その声に貴士(たかし)は驚き、おもわず手を離しそうになる。貴士が驚きながら振り向くと少女がたっていた。少女は純白のような白い肌でいて、またそれとは対象的な黒く長い髪の毛だった。
貴士が突然現れた少女に戸惑っていると少女がこう言った
「ところであなた、なぜ死のうとしているの?」
綺麗な声が12月の寒い夜のビルの屋上を突き抜けた。