私は泣いている寿々歌を連れて、教室を出て屋上へ繋がる階段に座り、寿々歌を落ち着かせた。


「わかってたよ、知衣と沙織があたしのこと嫌いって」

「…」


正直なだけが取り柄の私は、否定することが出来ない←

「だから2人の恋を応援すれば好きになってくれると思ってた」

「うん」

これしか言えない自分がもどかしい

「けどよく考えたら知衣と沙織の好きな人も知らないし、知衣があんなに怒るとは思わなかった…」


「そうなんだ」

「ごめんね淳奈」

「なんであやまるの」

寿々歌からの突然の謝罪に少し戸惑う私。

「嫌な思いさせてごめん…」



「言う相手間違えてるよ」