「お前ら、潰されにきたのか?」 「そんなわけないじゃ~ん。ただ、東支部の溜まり場を探してるだけ」 「小夏、大河のとこ戻れよ」 唐突に話し出した翔平。 「お前が、逃げたあの日からずっと探し続けてんぞ」 小夏が言葉を失う。 「これだけは、譲れない」 しっかりとした、小夏の声が響く。 「じゃ、アイツらが帰って来るまで足止めしとかねーとな」 慣れた手つきで煙草に火をつける。