あたしに、気づいたのかゆっくりと顔を向けた。 「こ...なつ」 そして、茶金の髪を揺らしながら近づいてくる。 「話がある」 いつもの、あたしじゃない真剣な声が北斗の溜まり場に響く。 「ちょっと、行くわ」 大河の後ろには、見覚えのある金髪。 翔平か...。 けど、今。あたしには、そんな余裕はない。