このままだと、北斗と当たる。 多分、乱舞は潰されるだろうし。 けど、 「奈美、あんたは抜けな」 静かにそう告げる。 「さーか!?」 焦ったマドカの声とぷかぷかと煙草を吹かす小夏。 「あんたの、大切な男。なんだろ?」 「さーか、さん」 「うちらは、離れてても仲間。 だから」 そう言って、優しく奈美を抱き寄せた。 子供をあやすように何回も何回も奈美の背中を撫でた。