ジャリ…と石を踏む音がした。



誰か来るっ!!



「…何してるんだ。」



恐る恐る顔を上げると目の前には男の人が立っている。



「…。」



その整いすぎた容姿に息を飲んだ。



彼を一言で表すのなら黒。



周りに黒を纏っている。



…綺麗。



ただ、そう思った。