「‥別れよ。」



………!?

『えっ?』




「もう…無理」


変わらず私の方を見ないで言う。


『な…なんで…?!』

私の目には涙が溢れてきた―…



しかしアキは一度も私を見てくれなかった。



『嫌!!…亜美の事守るって言うたやん!!』

私はアキをジッと見つめながら言った。


「あ〜。言うたっけ?忘れたわ。」

アキは冷たく言った



『なんで?
嫌いになった?
悪いとこあったら直すから!!』


私は必死だった―…



アキは煙草に火をつけると、ふぅ〜っと煙をはきながらため息まじりに言った


「何かもう面倒臭くなってん。」



そこに居るのはアキなのに
まるで別人のようだった。