どれ位泣いただろう…



泣きすぎて頭が痛い。


これからどうしようか考えていた時だった。




「大丈夫?」



振り返って見るとそこには一人の背の高い女の人が心配そうに見ていた―…



『…………』

私が黙っていると、その人は隣に座って話出した。


「あんた桜中?
あたし1中やねん。
名前は美優-ミユ-。」


『……………』

私は黙っていた―…

すると美優は煙草を差し出してきた。

「吸う?」

美優は優しく微笑みながら言った。


『…吸った事…ない。』

私が小さく答えると美優は
「そっか」と言って慣れた手つきで煙草を加えて火をつけた。



……………


お互い何も話さないまま沈黙が続く―…




『……一本もらっていい?』

私は美優に聞いてみた


「はい!」

美優は笑顔で煙草とライターを貸してくれた。


私は鼻で息を止め、口にくわえた煙草を思いっきり吸いながら火をつけた―…



ゴホッ‥ゴホン…  
むせた。


色々可笑しくて笑えた。


美優は不思議そうな顔をしていた…



そりゃそうだろう…
煙草吸ってむせて笑ってる…変な奴。