アキは…―― 居なかった……――― ナツと兄の姿が見えた。 ハァ…ハァ… こんなに走ったのいつぶり? 私に気付いたナツが近づいてきた。 「高原…さっき行ったわ…」 『アキ…ッッ…アキーッ…―』 私はその場に泣き崩れた…― と、同時にお腹に激痛がはしった。 「ケン君!!亜美が…っ」 私は必死でお腹を押さえた…― ナニコノイタミ…―― 意識が遠退いていく…―― 慌ててかけ寄った兄に抱えられてタクシーに乗り、病院へ向かった。 「どちらまで?」 タクシーのおじさんが聞いてきた。