私は急いでイソノに向かった。



アキは先に着いていた…―


私に気付くと吸っていた煙草を消して、近づいてきた…――




久しぶりに見たアキは何だか少し痩せていた。




シンナー止めてないのかな…




私達は無言のまま近くの公園のベンチに座った。





何から話せばいいんだろう……―――




「俺……」


アキが言いかけた。


『何でなん?!』


アキの口から引っ越すなんて私は聞きたくなかった…




「……ごめん」


『…うそつき』


「俺な…」

『聞きたくないわ!
あたしの事守るって言うたやん!
……ッッ……ぃかんといてや…』



「…ごめん‥泣くな…」



アキは私が聞きたくないと言ったが、話し始めた。