私は何度もアキを説得した。


アキにすがって何度も何度もお願いした…



『お願い…
別れるのはイヤ…』




「じゃあ…とりあえず少し距離置きたい。
今のままじゃお互いダメになるわ」





アキの意志は固かった。



『…わかった』



私はそう言うしかなかった。


「いつでも何かあったら電話しろよ」




優しくなんてしないで欲しかった…――





こうして私達は距離を置く事にした…――








ねぇ、アキ??



この時私が“疲れた”なんて言わなかったらあなたは私の隣でずっと頭を撫でてくれた?






それとも他に理由を見つけて私から離れて行った?