疑い出したらキリがなかった。



「マジ信じてや!!」




『シンナー吸ってキスしてるの見て信じれると思う?』




「ちがっ…」
『もー嫌!疲れた。
アキなんて大キライ!!』



私はいつものように言ってしまった…――


「……そっか…。」




アレ?

いつもと違う‥


アキは悲しそうな目をしていた…――


『えっ?』



「じゃあ別れよ。
あの時は亜美が来るんわかってたからわざとした。
亜美の気持ちを確かめようとした俺が悪い。
でも俺はほんまに何もないから。
俺…亜美の事疲れさしてたんやな…
ごめんな。」


『……ッッ……ちが…』


私はいつものように笑って頭撫でて欲しかった…―



アキのあんな悲しい顔を見る為に言ったんじゃない…




私は涙がとまらなかった。