もう傷つきたくない…――



そう思っていた。



ケン君には幸せになって欲しい…

でもうちと居ても幸せにはなれない。

そう思ってた。




だけどそれは違う。



うちが逃げてるだけ…






今を精一杯生きよう…―





自分の気持ちに正直になろう…―――






「一緒にやり直してくれる?」


ナツはケンに聞いてみた。


「当たり前やん!
もう別れるって言うても離れへんからな!」



優しくほほ笑みながらケンは言った。







これでまたナツとケンは前みたいに仲良くなれる…――






そう思っていたのに…――