俺…


ナツの事諦めよう…―



雨で仕事が休みだった俺は先輩と買い物に行った。


特に欲しい物もなく街をブラブラして適当に過ごした後先輩と別れた。




“あっ!ケン〜!!”


家の近所で振り返ると一人の美人な女が走ってきた。


誰やっけ?



「あ〜!!今誰やろ〜とか思ってるやろ?」


「う…うん。」


「美和やって!」


あぁー…

中学の時に何度か皆で遊んだ事あったよなぁ…


俺の事が好きとか言ってたような…


「何やってんの?彼氏とデートの帰りとか?」


しかし女って化粧でこんな変わるんやなぁ…

こんな顔してたか?



「彼氏なんかおらんわぁ〜!
ケンこそ彼女とどうなん?」


「‥ハハッ…」

一番聞きたくねぇよ…ソレ。


「ん?うまく行ってないん?
じゃああたしと遊んでや♪」


美和は俺の腕に自分の腕を絡ませて離れなかった。




何やねん…コイツ…