それから兄は毎日病院へ通っていた。




そしてこの日私はアキと病院へ向かった―…



相変わらず目を覚まさないナツ―…


私は病室に居るといつも涙を流していた―…



震える私の手をアキはそっと握ってくれた―…






兄はナツの手をずっと握っている―…











その時だった…―――







ナツが目を覚ました!!





「ナツ!?」

兄がナツに声をかけた。


私とアキも傍へ行くと、ナツに声をかけた。




ナツは不思議そうな顔をして、言った―…







それを聞いた瞬間皆硬直した―…










“……だれ?”









えっ?…―――





……――ナツ?