「お…おひさぁ…」


ナツは作り笑いをしながら言った。


「………」


ケンは何も言わずにナツの元へと近付き優しく抱き締めた。



ナツは涙を流しながら、少しずつ話し始めた…―



レイプされた事…



汚れた自分が嫌で仕方なくてケンと別れようと考えた事…



死のうとした事―…







そして…






レイプした奴が亜美の知り合いだったと言う事―…







「えっ?」

その言葉にケンの顔色が変わった



「え……?」

ナツには意味がわからなかった。



「亜美のツレ?」


「よく知らんけど、亜美の知り合いって言ってた…」



「そっか。
…辛かったな。…辛かったやろうけど、ちゃんと話してくれて良かったわ」



「…うち‥ケン君の傍に居ていいん?…汚れてるで?」


「ナツは汚れてない。
これからは俺がちゃんと守ったるから。…俺の傍から離れんなよ!」



そして優しくキスを交わした―…




全て解決した―…















いや…
これは嵐の前の出来事にすぎなかった―…