「龍。おまえ、この頃女日照りなんじゃね?腹も減ったし。」 平日の遅い昼飯とナンパに付き合えと、 兄貴のヤスさんが運転する車に乗り、 なにげに歩道を眺めていると、 あの女がひとり、歩いていた。 ショッピングモールへと入って行く。 「兄貴、悪い。ここで降りるわ。」 「おい。龍。もう少し先に行かないと…」 「……いいから……停めてくれ。」 仕方なく車を停めたヤスさんに礼だけを言うと、 なにか話しかけられたが、 ほかにはなにも言わずに、あの女を追いかけた。