_奈々side あるかも分からないようなものを、私はずっと捜している。 「ねぇー」 随分と伸びた声に後ろを振り向けば、派手な格好をした金髪の男。 『…何』 見ただけでも分かるその傷んだ金色は、こんな夜の外で薄暗いからだろうか。 顔と不釣り合いなその色はとても滑稽なものに見えた。 「こんなとこ居たら、危ねーよぉ?」 この語尾が伸びたような独特な喋り方。 それに焦点が合っていないような目線の移り方。 酔っ払いか 私の大嫌いな人にそっくり。 無意識にはぁと、小さく溜め息を落としていた。