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大嫌いな音楽は、万能な機械が受け付けてしまう着信音で。万能な機械が鳴り止むことはなく、何回も何回も繰り返される私の大嫌いな音楽。
相手はスクリーンを見なくてもわかる。大嫌いな奴だから着信音変えてるからね。
っていうか、こんなにしつこい奴アイツしか居ないだろ。
あぁ、ほんとに。頭痛いのに。煩い。響くんだよ機会音って頭に。ほんと迷惑。
そんな事を傷んだ頭でぐるぐると考えながら煙草の煙を吐き出した。
「ー…煩い。」
限界だった。痛みも、怒りも。
限界っていうか、ソレを通り越した私は万能な機械に手を伸ばし、大嫌いな奴の着信にでた。
「うるせーんだよ、おめーわ。」
自分でもびっくりするくらい低い声で吐いた一言がソレだった。
うん、私は相当イラついているらしい。
だけど、奴はそんなこと気にするような奴ではない。
「怖い。ってかさ、いつまで寝てるわけ?俺の事一人にしといてなんでそんなに機嫌悪いわけ?」
ー…なんだこの俺様。マジで、ほんとに、ウザイ。
だから嫌いなんだよ。
ダイキライなんだよ。

