薬っていうものは、何故直ぐに効かないんだろう。なんて無駄なことを考えれるようになったのは、流石にこの傷みに慣れたからだった。
傷みに慣れた私はベッドに戻り携帯とかいう万能な機械に手を伸ばし、スクリーンを確認した。
-11時07分-
…あぁ、ヤバイなこれ。今更行っても意味ないな。
なんて焦りと喜びを込めながら自分の中で呟いた私は休むことを決意し、再び煙草へと手を伸ばした。

火をつけた瞬間、静かな部屋に私が大嫌いな音楽が鳴り響いた。