「白井翼ちゃーん?大丈夫?」

白衣をまとった少し若めの女医さんが、私に向かって問いかけてきた。あれ?この人どっかで…。

「先生っ!こいつ、やっと目覚まして…」

そんな私の疑問なんてよそに、陸は取り乱しながら先生の方へ駆け寄って行った。

「陸くん、嬉しいのは分かるけどそんなに取り乱してたら、今度は陸くんが倒れるわよ?」

先生はクスクスと笑いながら陸の肩にポンと手を置き、スタスタと私の方に歩いてきた。

「ごめんね?病人の前であんなに大声出されたら辛いわよね?けど、陸くんあなたが眠ってる間ずっと傍についてたから、嬉しかったのよね。許してあげてね?」

この人…やっぱり知ってる。
って言うか!陸と仲良すぎない?…