泣きじゃくる私は声までも枯れてきて…
ドクン
あ、れ…?まただ、またあの頭痛だ…。
どうしてだろ…
「つばさ…?」
陸の弱い声が耳に届く。
なんでもないのに。ただの頭痛だから大丈夫って笑いたいのに…。
視界が歪む、頭を抱えた私は座っていることすら出来なくなった。
大丈夫、大丈夫。久しぶりにこんなに泣いたから、きっと身体がびっくりしてるだけ。
「だい、じょうぶ。」
私は朦朧とする中で、目も開けられずにそれだけを口にした。
「翼っ!どこがいてーの?なぁ、翼?」
陸の荒らげた声が耳に届く。
イタイ、頭に響くよ陸の馬鹿。あー、絶対陸のせいだ。バカ陸がいきなり優しくしたり変なことばっかり話すか、ら…。
あれ…、私、
なにも聞こえない?

