そんな私に陸はきょとんとした顔を向けて、ありえない言葉を吐いた。
「え?今のとこで何が分かんねーの?」
どうやら、悪気は一切ないらしい。
そして、本当にコイツは馬鹿らしい。
ムカついた私は奴を睨みつけながら、
「チッ」
言葉にしずに、気持ちを伝えてあげた。
「なんで舌打ちなんだよ。つーか、睨んでんなよ?おまえ、ホントに可愛くなくなるぞ?」
私の怒りを煽るように次々と吐かれる言葉に、私は殺意まで覚えた。
「うぜぇ。陸がホントにうぜぇ。なにが組だ?こんな糞餓鬼が入れる世界なんて、ちょっと絶望だよ。」
殺意を覚えた私の怒りは止まらなかった。
「だいたいさ、なんでこんなに近くに居たのに全然おしえてくれなかったの?冷たすぎるだろ。」
「それにさ、陸ってなんでそんなにウザいわけ?ほんと性格おかしいよね。」
…本当に止まらなかった。

