そんな私に気づいたのか、陸は私に目を向け、少し微笑みながら

「分かんねぇよな?悪い、急に一気に話しちまって。」

と、優しく言いながら私の頭を撫でてくれた。
ふわっと陸の香りが私の鼻をくすぐった。…それだけで私の頭の中は陸一色に変わった。

「陸、沢山あるけど…質問していい?」

あまりにも陸が優しいから。あまりにも陸が昔みたいだから。

私は少し、陸に甘えることにした。

そんな私を陸はまた撫でながら、微笑みながら、

「おぅ。」

受け入れてくれた。