イライラした私は煙草に手を伸ばした…はずだったのにその手は陸の大きな手に包まれた。

温かい…昔の陸みたいだな…。
って、ちょと期待を寄せたけどそんなことは無いって分かってる私は
その温かい手を冷たく振り払った。

「煙草すいたいんだけど? 」

私は、そう冷たく言い放って、陸を見上げた。
そんな私を、陸はジッと見つめてきた。
なんなんだ。って疑問を抱きながらなぜか私も、陸を見つめていた。