「はい。ブラックでよかった?」

…まぁ、ミルクも砂糖もないから拒否されても困るんだけど。
なんて思いながら奴にコーヒーを差し出すと、奴は黙ったままソレを受け取った。

「寝坊して、ごめんね。」

心にもなく、私は奴に謝った。
まぁ、許してくれないだろーけど言わないよりマシだろ。なんて、ひねくれたことを考えていたのに、なんと奴は…

「まぁ、許してやるよ。」

なんてアッサリと許してくれてしまった。
びっくりした私は奴にガンつけてしまったらしく、その後こっぴどく怒られた。