「ただいまー」
「なんでうちで見合いなんだよー」
「いいからいいから。もうすぐ来るから着替えとけ」
着替えるって…
スーツでいいか
ピンポーン
「おっ、来たみたい。俺出てくるわ」
俺はドアに背を向けたまま水を飲んでいた
すると
「今日は会って頂きありがとうございます。」
この声…
まさか…
俺は急いでその声のする方に振り向いた
「千葉颯真さんのお嫁さんになりに来ました!佐倉真尋と申します」
「ま…ま、真尋…」
「もう!颯くんなんて顔をしてんの?もうっ…っ…颯くんっ会いた、かったっ…」
真尋の両目からはたくさんの涙が溢れた
「真尋…」
俺の目からも涙が零れた
「颯真ー真尋ちゃんー。俺今日飲み会で帰らないからさー。夜、いないから。窓閉めて声が隣に聞こえないようにしろよー」
そう言っておじさんは出ていった
真尋はおじさんの言葉を理解したみたいで顔を真っ赤にした
それにしても
真尋綺麗になりすぎだろ
高校の頃美少女と騒がれてた時よりもすごく綺麗になってる
緊張する