私はお父さんを部屋に連れてきた




「おい、どうしたんだよ?」





「知ってたの?」






「え?」





「知ってたんでしょ!?颯くんの...、颯くんのお父さんがあいつの浮気相手って!」





「...!!」





お父さんはとても驚いた顔をした




「だから小さい時、あんまり公園に行くなとか言ってきたんでしょ?ねえ、なんでよ!なんで...っ」




「真尋...」





「ねぇ、どうして?なんでこんな目にあわなきゃいけないの!なんで私はあんなやつから生まれたの!?せっかく、颯くんとずっと居れると思ったのに!!」




「...あのな、」




「もう嫌!あいつはどこまで私の人生をめちゃくちゃにすればいいの!?この傷跡だって!全然消えない!」





「傷?おい真尋。傷ってなんだよ?」





「これだよ!あいつにつけられた傷!夏なのに半袖だって着れない。だってこんな醜い傷誰にも見られたくない!颯くんにだって必死に隠して...すべてはあいつが、あいつが...っっ」






「真尋、ごめんな。ごめんな。この傷ずっと父さんに隠すの大変だったろ?1人で抱えて。気づいてやれなくて本当にごめんな。」





こっちこそごめんね





お父さんは何にも悪くない




悪くないのにあんなこと言っちゃって