明日は瞬輔の誕生日。
2年の時に、外周しながら話していた記憶が蘇る。
「俺もそんな感じで、背中に言葉書いてるやつ欲しかった」
背中に言葉が入ってる練習着をプレゼントすることにした。
だけど、前に好きと言われた相手に、誕生日プレゼントもらっても、迷惑かもしれない。
男子のからかいで、すっかり弱気になっていて、どうしようか悩んでいた。
迷っていても仕方ないと思ったのは、もう23時前。
もう遅い時間だし、メール返ってこなかったら、渡すのをやめようと思いながら、
「瞬輔、起きてる?」
と送ってみた。
すると、
「起きてるよ!どうした?」
と返ってきた。
なんでこんな時に限って、起きてんだ⁉︎
とパニックになった。
だけど、聞かなきゃ。
「あのさ、私、部活のみんなにお世話になったから、誕生日プレゼントあげようと思ってるんだけど…いる?瞬輔がいらないって言うなら、渡さないでおこうかなって…。」
と送ると、
「なに?(笑)」
と返ってきた。
え?なにってなに⁉︎
少し混乱しつつ、
「なにって…?中身がなに?っていうこと?」
と送ると、
「そう!こういうのって、聞いたらダメかね?」
と返ってきた。