そして、その半年後。


彼女は息をひきとった。
私は悔しかった。

なんの力にもなれなかったこと。
お見舞いに行ってあげられなかったこと。
近くで応援できなかったこと。

なんて私は最低なんだろう。
そう思った。

そんな時、彼女のお父さんに
「娘と仲良くしてくれてありがとう。
あいつは一緒懸命に頑張っていました。早く白血病なんか治して、前の中学校に戻るんだ!
そして、またみんなと一緒にたくさんお話をして遊ぶんだ!
だから早く治さなきゃ!!
そう言ってました。」
という話を聞いた。

涙が止まらなかった。

辛くて苦しかったはずなのに、弱音一つ吐かなかった。
前を向いて頑張り続けた。
そんな子が、なぜ死ななきゃいけなかったの?
私は、神様に何度も叫んだ。

「あんなに前向きで、頑張り続けたのに。恋愛だって、遊びだって、まだまだこれからなのに。
あいつにもっと色々してあげたかった。」
そう言いながら泣くお父さんの姿は、見ていられなかった。