「朱音~?朝よ~」 階段から母さんの気の抜けた声がして最悪な夢から覚めた。 『……うん。今いくよ。』 こんな夢を見た日は、一日中ブルーだったりする。 中学の時の話なのに、いまだに俺にまとわりついてくる。 いい加減忘れたいのに。 なかなか前に進めないんだ。