君がくれた世界

なのに、舛里と出会って何ヶ月の芦田は、きっと私がとるべき行動だったことをやってのけた。

そんな勇気があった芦田が羨ましい。
そして、その勇気がなかった自分が恨めしい。

私は、説教から開放され屋上にやってきた芦田と舛里を眺めた。
すこし前に、付き合うことになったと聞いた。
「……ほんと、おめでとう」
私は小さな声で呟いた。

「優ー? 何か言ったー??」
舛里は地獄耳だなぁ……

「何もないよっ。よかったね! いろいろ!!」
私がいきなりそう言ったものだから、舛里と芦田はキョトンとしている。

「どうしたのー?」
変だよ~、と笑う舛里。
「なんでもないよー! こっちの話!!」