君がくれた世界

「――優ー」
「なーにー?」
「最近学校綺麗になったよねー」
「え? そうー?」
晴れた日の昼休み。
立ち入り禁止の屋上で2人。
他愛のない会話。
芦田は成績のことで進路指導。
なんだか笑えてくる。

「なんだか、学校全体が明るくなったような気がする……」
ここ最近、周りの景色が明るくなった気がする。
光を放っているようにさえ思ってくる。
「それはねー、恋をしているからですよー」
ノロケか、と言いながら肘でつついてくる。
「んー……」
「否定しないんだ」
「だって否定できないんだもん。確かにそうかも。最近、学校楽しいんだ」
授業中でさえ楽しいと思ってしまう。
「そっかそっか、よかったね」
優の顔を覗き込む。
本当に嬉しそうだった。
私のことでこんなにも喜んでくれている。
そのことが嬉しくて私もつられてもっと笑顔になった。
「そうかもしれない――……」