「これで、私の過去の話はオワリ。分かった? 知りたいこと、得られた?」
俺はしばらく掛ける言葉が見つからなかった。
花月の過去が、想像を遥かに超えていて。
「無理して言葉を掛けてくれなくても良いんだよ」
俺の心を見透かすように声をかけてくれる。
「は、花月の両親は今も、そんな状況なのか……?」
もしそうなら、花月は、毎日をどんな思いで……。
「残念ながら、そのまんまかな」
そう言うと、花月は肩をすくめて「ははは」と笑った。
「花月は、それでいいのか……?」
いいよ、なんて言うわけがない。
俺は何を聞いてるんだろう。
もしいいなら、花月はこんな風になってない。
「……仕方ないよ」
でも、花月はもう諦めているようだった。
俺には、いいよ、って言ってる気がした。
花月のことを俺が決める権利はない。けど、俺は嫌だった。
「諦めるな! 花月が勇気を出せば、変わるかもしれないだろ!」
花月に変えようって気があるなら、変えられる。
「変わるって……?」
俺はしばらく掛ける言葉が見つからなかった。
花月の過去が、想像を遥かに超えていて。
「無理して言葉を掛けてくれなくても良いんだよ」
俺の心を見透かすように声をかけてくれる。
「は、花月の両親は今も、そんな状況なのか……?」
もしそうなら、花月は、毎日をどんな思いで……。
「残念ながら、そのまんまかな」
そう言うと、花月は肩をすくめて「ははは」と笑った。
「花月は、それでいいのか……?」
いいよ、なんて言うわけがない。
俺は何を聞いてるんだろう。
もしいいなら、花月はこんな風になってない。
「……仕方ないよ」
でも、花月はもう諦めているようだった。
俺には、いいよ、って言ってる気がした。
花月のことを俺が決める権利はない。けど、俺は嫌だった。
「諦めるな! 花月が勇気を出せば、変わるかもしれないだろ!」
花月に変えようって気があるなら、変えられる。
「変わるって……?」


