君がくれた世界

「舛里、最近無理してない……?」
だんだん感情の起伏が小さくなった私を優はよく心配してくれた。

でも、私自身、無理しているのかどうかさえ、収拾がつかなくなっていた。
こうしていることが、だんだん当たり前になっていた。

「無理しているつもりはないんだよ」
私がそう言うと、優は悲しい顔で私の頭を撫でながら言った。
「……無理しちゃうのが普通になっちゃった……? いつでも、頼っていいんだよ」
体がフッと軽くなったような気がした。

――ポロリ……
久しぶりの涙だった。

「……、ありがとう」

でも、優に話したからといって、家の状況が良くなる訳はない。
寧ろ悪くなる一方だった。

お姉ちゃん、里玖。
会いたいよ。

願うことはそればかり。
思うこともそればかり。