君がくれた世界

――里玖が死んでから半年。
少しずつ、お母さんとお父さんの仲が悪くなった。

みんなで囲んでいた食卓も、だんだんお母さんがいなくなり、やがて、お父さんもいなくなり、気づけば、いつのまにか一人きりの夕食が多くなった。

……お母さん、お父さん。さびしいよ。

お姉ちゃん、里玖、戻ってきてよ。
一人のご飯なんて美味しくないよ。

もう、嫌だよ……。
神様、私は何かしましたか?
姉弟が奪われるようなことしましたか?
お母さん達の仲が悪くなるようなことしましたか?
……わかんないよ……、ねぇ……。

私は部屋にこもって、夜な夜な泣くことが多くなった。

でも、泣いても何も変わらない事だって、わかってた。
時が経ち、泣くことがいかに無駄かがよくわかってきた。

泣いたって何も変わらない。
お母さんとお父さんの仲が良くなるわけでもない。
お姉ちゃんと里玖が戻ってくるわけでもない。

いつの日か、涙はなくなっていた。