「 おにーちゃんの好きなもの、 何でも買ってきてあげる! ……っていってたのは、 誰だったかなー? 」 「 ご、ごめんって! 明日はちゃーんと、 お兄ちゃんの好きなもの 買ってきてあげるからさっ! 」 「 本当か~? 信じられねぇなぁ 」 プリンを口に含みながら、 からかう様な口調でそういう。 「 ……意地悪 」 「 嘘だって。 おこんなよ、梓 」 そう言ってプリンをやけ食い している私の頭を、 包み込む様にして、 ……そっと、撫でてくれた。