「 今日ね、ケーキ屋さん寄って
プリン買ってきたんだよっ!


一緒に食べよう? 」




お兄ちゃんのベッドの側にある
椅子に座って、


鞄から朝買っておいた
プリンを取り出す。




「 いつもありがとな。


プリンって……
どーせ梓が食べたいだけだろ? 」



プリンを手に取り、
苦笑しながらそう言った。




う。




「 そ、そんなこと……

……あるけども 」




……図星だった。



お兄ちゃんには、大好きな
林檎を買ってあげたかったけど。



……プリンセール中!
なんて、紙に書いてあるから。