ファンタジーは裏切った

何時だろ?

窓の外は まっくら
でも 明るい部屋が 窓に うつってる

軽く 前髪を 整えた


隣には ユキちゃん

床は赤のカーペット

ずんずん 歩くと
図書館が 見えてきた


ここまで 誰にも あわなかったな



図書館は 当然 あかりなんて ない

パパは 昔から あの 場所に
入ることを 絶対に 許してくれなかった


でも ホコリの匂いと 大きな月

全てのものが 懐かしく 感じる
鮮明に…?




この角を曲がれば 入り口


でもユキちゃんが ウチの前まで来て
振り返った

どうしたんだろ?


ゴーストの気配は ないけど…


角からそっと のぞくとD王が
立ち入り禁止の看板を 無視して
闇に 包まれていった


後ろから 見ると D王の髪は
左側が 多いなー


つむじが ずれてる

ウチに 似てるなー



って また 話が 脱線してる



なんの 躊躇も なく
入っていった D王