ファンタジーは裏切った

部室に着いてからは

合奏の部屋の 隣にある
チェロの部屋で
1人
自主練を していた

でも しばらくして
みんな集まった

Bちゃんは 大荷物

よく 見たら ウチのリュックを
持っている


ごめーーーん!!!

なんて 優しいの

Bちゃんって 神様ー!?


ウチは しばらくBちゃんと
話した後

練習を 再び始めた

今日は 合奏が あるから
頑張らな くっちゃ

ウチより Bちゃんのほうが
上手いのは 確実


でも ウチは楽譜とにらめっこした

でも、あんまり わかんない

よし!
Bちゃんに 聞こう!

隣を 見ると Bちゃんは
チェロの弓に
マツヤニを 塗って
音を 出やすくしている


ウチはBちゃんが マツヤニを
置いたところを 見計らって
わからないところを 教えてもらった

でも、全部 聞く前に 合奏に
なってしまった


合奏は テンポが 早くて
とっても 難しい

Bちゃんは 弾けてたけど
Cくんは やけくそになって
弾いてるし

ビオラの 一年生も 弓が 止まってる


ふっと
ビオラの 奥

窓の近くに
D王が いるのが 見えた

いつも通り 無表情

でも 左手にはビオラが…

それを 弾いてるD王が いた


かっこいい



あわわわわわ!

違うよ!
かっこいいと 好きは 別だから!


その日は あんまり
集中できなくって
時計ばっかり 見ていた

でも 合奏しながら
時計なんて 見れないから

だって チェロは
お休みでも
他の楽器が 弾いてるから

時計見たら 失礼な気がして…

だから 窓に映る 時計を見てた

最近は お日様が 直ぐに
傾く

でも、窓を 見ると
自然と D王に 視線が
行っちゃうのは
なんでだろう?