昔からそうだった。


二階の窓から落とされそうになった時も、物置に閉じ込められた時も、さっきのようだった。

いつもは汚いものを見るような目でしか見てこない。

「どうせ今回はこの中に毒でも入ってるんでしょ」

見た目はおいしそうなのにもったいない。
サラは自分の手で、パンケーキを押し潰した。




あの女がサラの継母となったのが二年前。

お互いに最小限話さないよう、顔を見ないようにしていた。
しかし、父が病に伏せるようになると、あの女はサラに酷く当たるようになった。




父の寝室に呼び出されたのはすぐのことだった。
いきなり目の前に封筒を差し出され、「読め。そして返事を書け」そう言われた。

元々口数の少ない人だったが、簡潔すぎて訳が分からなかった。